配当準備金
剰余金(剰余金を参照)は、各生命保険会社の経営努力の結果生じたもので、相互会社においては社員総代会によってその処分が決定されます。剰余金はその一定割合を「社員配当準備金」に繰り入れ、これを財源として契約者に対し配当金を支払います。配当金は決算時に1年以上経過している契約に対して割り当てられ、原則としてその後に到来する契約応当日に配当金として支払われます。
株式会社と相互会社とでは、その配当準備金への繰り入れ方が異なり、株式会社においては、損益計算書を作成する段階で「契約者配当準備金繰入額」として契約者への配当財源が先取りして確保されます。相互会社においては契約者が社員となっているため、社員総代の決議によって契約者配当金が決定されることになります。
2022.04.01 (加藤)