ますます高まるカードの重要性
2021年3月から、全国の医療機関や薬局で順次、マイナンバーカードを保険証として使えるようになっています。
使い方はとても簡単。マイナンバーカードを医療機関や薬局にある顔認証カメラ付きのカードリーダーにかざすと、カード内の電子証明書が読み取られるとともに顔写真で本人確認が行われ、受付が完了します。
マイナンバーカードを保険証として利用するメリットはいくつかあります。
まず、就職や転職、引越しをしても、保険証の切替えを待たずに、マイナンバーカードで医療機関を受診できます。
そのうえ、高額療養費の限度額認定証や高齢受給者証等の書類も、マイナンバーカードがあれば提出不要になります。医療機関・薬局側も確認の手間が省けるため、時短・コスト削減につながります。
さらに、2021年秋頃には、マイナポータル上で自分の受診情報や医療費等の情報を確認できるようになる予定です。このことは、健康管理・医療の質の向上や、確定申告における医療費控除の手間の削減に役立つと期待されています。
マイナンバーカードを保険証として使うには、事前にマイナポータルにて手続きをする必要があります。この手続きは、スマホ・パソコンでできるほか、各市区町村のマイナポータル用端末でも順次できるようになる予定です。
なお、これまでの保険証も引き続き医療機関・薬局で使えます。マイナンバーカードのカードリーダーがおおむね全ての医療機関等に導入される目標は、2023年3月末とされています。
もっとも、マイナンバーカードの全国普及率は25.2%(2021年2月1日時点)なので、まだ持っていない方もいるでしょう。しかし、2022年度にはマイナンバーカードの機能をAndroidのスマホに搭載することが目指されており、さらに2024年度には運転免許証とマイナンバーカードを一体化させることが検討されています。
このように、今後マイナンバーカードの重要性は、これまで以上に増してくると考えられます。早めにカードを取得して、便利に使えるようにしておくのがおすすめです。