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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2021年8月号掲載

最近話題のFIREって、いったいなに?

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自分らしい生き方を目指す早期リタイア

近頃、さまざまなメディアで「FIRE」という言葉が取り上げられ、話題になっています。FIREとは、「Financial Independence」(経済的な自立)と「Retire Early」(早期リタイア)を合わせた造語です。

FIREは、資産を取り崩さずに生活することを目標としています。具体的には、支出を減らして株式投資などを行い、配当金による収入(不労所得)を増やしながら、年間支出を上回る不労所得を獲得することを目指します。この状態が達成できれば、年間の不労所得だけで生活していても、資産を取り崩さずに済むというわけです。

FIREの基本的な考え方は「年間支出を投資元本の4%以内に抑えられれば、資産が目減りすることなく暮らせる」という「4%ルール」を根拠としています。つまり、FIREに必要な資産は、年間支出の25倍(「投資元本(100%)÷年間支出(4%)」であり、その資産を運用して年利4%の利益を得ることができれば、FIREは達成可能と考えられます。

たとえば、年間支出が300万円であれば、必要な資産は7500万円となります。これを年利4%で運用できれば、利益は300万円ですから、不労所得だけで年間支出を補えることになります。早期リタイアというと、何億円もの資産が必要なイメージがありますが、FIREの場合は必要な資産が少ないのが特徴です。億万長者にならずとも早期リタイアが目指せる点も、話題になっている理由の一つです。

FIREで注目されている投資先は米国株です。米国株の中には、高い配当金の見込める銘柄や、毎年のように配当金を増やしている銘柄があるからです。

FIREの最終目標は、自分の時間を好きな行動に使えるようにすることです。中には完全にリタイアするのではなく、好きなときに決まった時間だけ働く人(バリスタFIRE)や、副業で収入を補いながらFIREを実践する人(サイドFIRE)もいるそうです。

FIREは単なる資産形成・早期リタイアを目指すだけにとどまらず、自分らしい生き方を目指すこともできる、意義のある考え方だといえるでしょう。

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