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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2022年10月号掲載

スマホの写真を整理して、スッキリと!

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スマートフォンカメラの性能が向上し、日常的な写真撮影であれば、スマホカメラで十分という人は多いのではないでしょうか。どこでもすぐに撮影できることは魅力ですが、手軽さゆえにスマホの中に写真はたまりがちです。そこで、今回はスマートフォンで撮影した写真の整理・保存方法についてご紹介します。

見たい写真をすぐに探せるよう整理

日常や旅先でのスナップ、SNSへの投稿など、いまではスマートフォンカメラのおかげで、誰もが思い出を手軽に残せるようになりました。
反面、そのままにしておくと、せっかくの写真も、いつ・どこで撮影したものかわからなくなってしまいます。
見たい写真がすぐに出てこないと、ストレスになってしまいますよね。そんなことのないように、写真を撮ったら早めに整理しておきましょう。

不要な写真は削除しよう!

写真整理のポイントは、「不要な写真を削除する」ことです。家の中の整理でも、必要なものと不要なものを分けて、いらないものは処分するのと一緒です。

不要な写真をいつまでもとっておくと、スマートフォンのストレージの無駄づかいです。ストレージの容量には上限がありますので、必要な写真が保存できなくなってしまいます。

【写真を仕分けする】

必要な写真と不要な写真の仕分けをします。直感的に、これは不要と思われるものはすぐに削除しましょう。どうしても悩むものは、そのままにしておきます。参考までに、削除するときには次のような基準で考えてみましょう。

ピンぼけや手ブレの写真は、真っ先に整理の対象にすべき写真です。
また、構図が似通ったものは、連写機能で撮影したものにありがちですから、お気に入りの数枚以外は削除しましょう。
メモ代わりに撮った写真は、内容を手帳などに転記するかプリンターで印刷しておきます。

【アプリを使って仕分けも】

こういった作業を一つずつやっていくと、時間もかかり途中で投げ出してしまいたくなりそうです。そこで、自動で不要な写真を仕分けしてくれるアプリを使って、効率よく仕分けする方法もあります。

別表でアプリの一例を掲載しました。重複した写真や似たような写真を自動で見つけ出してくれますので、表示された写真を確認しながら、不要な写真を削除できます。
とはいえ、アプリだけで不要な写真を完璧に仕分けするのは難しいものです。最初にアプリでざっくりと整理し、あとは自分の目で確認しながら削除するのがよいでしょう。

不要な写真を削除するアプリ

名称 特徴 対応OS
ALPACA ●「削除する写真」ではなく
「残す写真」を選ぶ形式
●30日以内なら削除した
写真の復元が可能
iOS
ギャラリー ●似通った写真を
ワンタップでまとめて削除
●誤って削除された写真を
復元する機能を搭載
Android

整理したら写真を保存する

スマートフォンの中に必要な写真だけを残したら、それらの写真をスマホ以外の場所に移します。スマホが壊れたときでも、バックアップとして別の保存場所を確保しておけば、大切な写真が見られなくなる心配がありません。
バックアップの方法には、「パソコンに保存」「外部メディアに保存」「クラウドサービスに保存」の3つの方法があります。

【パソコンに保存する】

スマートフォンとパソコンを繋ぎ、写真データを転送する方法です。それほど手間もかからず、パソコンにフォルダを作れば、写真の分類も好みによってアレンジできます。
ただし、大量に保存すると、パソコンのハードディスクなどの容量によっては、ディスクが圧迫されますので、パソコンの動作が遅くなる可能性もあります。
また、パソコンが壊れたら写真データを取り出すのに手間がかかることも念頭に置く必要があるでしょう。見たいときに手早く探すのは手間がかかりますので、パソコンは、頻繁に見返すことがなく、長く取っておきたい写真を保存するのに向いています。

【外部メディアに保存する】

パソコンに写真を保存したら、外付けのハードディスクやUSBメモリー、DVDなどの外部メディアに、バックアップを取って保存しておきましょう。パソコンが壊れたときのためにも安心です。
外付けのハードディスクは、保存容量も大きく、値段も比較的手頃なものが増え、操作も簡単です。ただし、機器の寿命の面から考えると、ハードディスクよりもDVDの方が安全かもしれません。DVDはハードディスクのように大容量ではありませんが劣化や寿命のことを考えると、DVDへのバックアップの方が長期保存には向いています。
頻繁に見返すことがない、将来的に長く保存しておきたいなどの写真は、最初から外部メディアに保存してもよいでしょう。

【クラウドサービスを利用する】

インターネットを経由して、サーバーやストレージに写真をアップロードして利用するサービスで、保存場所としては一番のおすすめです。
その理由としては、スマートフォンと同期させることができるので、撮影のたびに自動保存が可能なことや、過去の写真を見たいときにも、すぐにアクセスできることです。

クラウドサービスには、無料版と有料版があり、それぞれで保存できる容量が違います。当然のことですが有料版の方が保存できる容量が大きいので、その分たくさんの写真をバックアップできます。

どれくらい保存できるかの目安ですが、スマートフォンで撮影した写真は、撮影サイズにもよりますが、概ね1枚あたり2〜3MB(メガバイト)程度になります。
例えば、100GB(ギガバイト)の容量のあるクラウドサービスなら、1枚あたり2MBの写真で約5万枚の写真を保存できる計算です。

主なクラウドサービス比較

名称 無料の容量 内容・特徴
Googleフォト 15GB iOS、Androidで利用できる。
無料になるのは、他のGoogleサービスを
含めた容量になるので注意
iCloud 5GB iPhoneユーザーには便利。
有料プランは50GBまで月額130円、
200GBまでは月額400円(※)
One Drive 5GB 有料プランは100GBまで月額229円(※)
Microsoft365ユーザーは、
1,000GBまで無料
Amazon photos 5GB プライム会員(月額500円)は容量無制限になり、
写真もオリジナルサイズの
フル解像度で保存可能

※有料プランの料金は2022年7月現在

Googleフォトがおすすめ

主なクラウドサービスは上記別表のとおりですが、「Googleフォト」なら、グーグルアカウントを持っていれば誰でも利用でき、スマートフォンとの同期が自動でできるので便利です。

容量は無料で15GBあり、スマートフォン、タブレット、パソコンなど、同じグーグルアカウントでログインすれば、端末の種類を問わず写真を見ることができます。
また、家族や友人と写真を共有することもでき、スマートフォンを機種変更したときでも写真データの移行の手間が最小限で済み便利です。

ただし、15GBの容量は他のGoogleサービス(Googleドライブ、Gmailなど)を含めた容量です。普段からGoogleサービスを多用している場合、特にGmailで添付ファイルのやり取りが多い人は注意しましょう。
また、Googleフォトでは保存だけでなく、写真を撮影した時期や場所によって自動的に分類する機能もあるので、写真整理のアプリとしても使えます。

クラウドサービスは便利だけど

自動でバックアップが可能なことで便利なクラウドサービスですが、インターネット経由であることのリスクも考えられます。

通信障害やサーバートラブルで、写真データにアクセスできなくなったり、データが消えてしまうといったことがあるかもしれません。
さらに、第三者からの不正アクセスで写真が外部に漏れるリスクも考えられます。

クラウドサービスを利用しつつも、パソコンやDVDなどの外部メディアでのバックアップを併用することが、大切な写真を守る手段になるでしょう。

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