遺族生活資金
世帯主に万一のことがあった場合に、その後の遺族のために必要となる生活資金のことをいいます。
世帯主である夫の死は家族の生活を脅かします。そこで残された妻子のためにも少なくとも末の子どもが大学を卒業するまでの生活資金が必要となります。これを家族の生活資金といいます。さらに子どもが独立したあと、残された妻が経済的に不安を抱かずに老後を過ごせる資金が必要となります。これを妻の生活資金といいます。これら2つを合わせた資金を遺族生活資金といい、必要額は、一般的には次の算式で計算されます。
1. 家族の生活資金
月間生活費×0.7×12カ月×(22歳-末の子の現在年齢)
2. 妻の生活資金
月間生活費×0.5×12カ月×末の子の大学卒業時の妻の平均余命
3. 遺族生活資金
1+2の合計金額
こうして算出された遺族生活資金は、万一の場合の必要な資金であり、生命保険の保険金額を算出する際のベースとなります。
2022.04.01 (加藤)