外貨建ての保険
保険料や保険金等が外貨建てとなっている保険で、払い込む保険料や受け取る保険金などの円換算額は為替相場の影響を受けるため、契約に際しては仕組みや内容についてよく理解することが大切です。
保険商品としては終身保険や個人年金保険などがあり、保険料の払い込みや保険金の支払いなど金銭の授受については米ドルなどの外貨でなされ、保険期間中は外貨で運用されます。なお、外貨での保険料の払い込みや保険金の支払などを行う場合は、専用の外貨口座(一般的にはドル口座)が必要になります。
そこで、「保険料や保険金を外貨で」となると、国内では一般的に用立てしにくいために保険料円入金特約や円支払特約(または円換算払込特約や円換算貸付特約)を付加することにより、円での保険料支払いや保険金の受け取りもできるようにしています。
ただし、TTS(電信売相場)、TTB(電信買相場)による換算レートは、会社所定の為替手数料が必要となります。なお、注意をしなければならないことは、保険料および解約返戻金を外貨で取り扱うため、顧客に対して為替変動の影響を受けることの説明が不可欠であることです。
2022.04.01 (加藤)