知りたいことや必要な情報を集めるとき、どのような手段を使うでしょうか。いまならインターネットでという人がほとんどだと思います。インターネットならわからないことはないと言われるほど、いとも簡単に情報にたどり着くことができます。今回は、インターネットで情報を探す時の基本や注意点を見ていきましょう。
何のために情報を集めるのか?
そもそも情報はなんのために集めるのでしょうか。ちょっとした情報であっても、最終的には何かに役立てるために情報を探すのだと思います。情報を集めることは、それが目的ではなく、あくまでも手段だということは押さえておきましょう。
情報収集を手段として利用するには、必要な情報を効率良く集める手段を知っておきたいですね。そのためには次のようなことを意識してみましょう。
【情報を集める目的を明確に】
目的も定めずに、なんとなく情報を探そうとしても、あふれる情報の中から探し出すのは簡単ではありません。集めようとしている情報は、なんのために使うのか、どういったときに必要になるのかを明確にすることが最初の一歩です。
【最新の情報を集める】
情報も“生き物”のようなものですから、日々更新されていきます。たどり着いた情報が最新のものかどうかは大切です。特にインターネットで情報を探すと古い情報も出てきますので、その記事の投稿日や更新日をチェックするようにしましょう。
【情報の出典元はどこか】
情報の出典元も大切です。個人が発信した情報なのか、専門家や公的機関が発信した情報なのかなど、信頼性をチェックしましょう。エビデンスに基づいた、正しい情報かどうかを意識します。意見として述べているだけなら、参考程度にとどめた方がよいでしょう。
情報収集のコツは?
情報を集める方法には、新聞・テレビ・インターネット・書籍・SNSなど、さまざまなものがあります。中でもインターネットなら、最新の情報が幅広く集められるメリットがあります。一方で、信頼性の低い情報が出てくるデメリットもあります。
また、インターネットはあまりにも情報がたくさん出てきて、どれが目当てとする情報なのかがわかりにくくなることもあるかもしれません。
このようなことも踏まえた上で、インターネット検索で、情報の洪水に取り巻かれることのないように、検索方法を工夫する方法も知っておきましょう。
情報検索に使う検索エンジンは?
インターネットで情報を集めるときに使うのが、いわゆる“検索エンジン”と呼ばれるものです。ボックス型の検索窓にキーワードを入力して、検索ボタンやキーボードのEnterを押せば、世界中のウェブサイトから、キーワードに近い情報のリンクを、一覧として表示してくれます。
「Google」や「Yahoo」など、誰もが知っているメジャーなものや、Microsoft「Bing」などがよく使われる検索エンジンです。その他にもさまざまな検索エンジンがありますので、好みのものを使っても問題はありません。
よく使われる検索エンジン
種類 | 特徴 |
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代表的な検索エンジン。 ロボットと呼ばれるソフトウェアが世界中のインターネットサイトを巡回しており、 独自の計算法を使い、集めたデータの検索結果の順位を決めている。 |
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Yahoo | 検索エンジンはGoogleと同じもの。 動画や画像、辞書、地図など、検索する際の独自技術を持っている。 利用者の検索履歴をもとに、個々にあった検索結果を表示する特徴も。 |
Bing | 単純にインターネットサイトのキーワードを探すのではなく、 状況に合わせて利用者に必要な情報を表示してくれる。 また、利用者の好みに合った動画検索にも強いと言われている。 |
押さえておきたいネット検索の基本
では、インターネット検索するときに押さえておきたい基本的なテクニックを6つご紹介します。これだけでも知っておけば、情報を短時間で効率的に探すことができるようになります。
たとえば、「AND検索」は、いくつかのキーワードを含むWEBサイトを検索するときに使う基本となる検索方法なので、これを知っていれば、ほとんどの検索は間に合います。キーワードの間にスペースで区切って検索するだけです。また、最初に入力されたキーワードがメインで表示されます。
[ 例:●●□●●※ ]
※●はキーワード、□はスペース(以下同様)
「OR検索」は、複数のキーワードのうち、いずれかを含む情報を検索するときに使います。キーワード間をスペースで区切り、「OR」と入力して検索すると、入力したキーワードのいずれかを含む検索結果が表示されます。名称は異なるものの、内容は同じのものを検索するときに便利です。
[ 例:●●□OR□●● ]
「NOT検索」は、必要のない、特定のキーワードを除いた結果が欲しいときに使う検索方法です。除外したいキーワードの前に「−(マイナス)」を入力して検索すると、マイナスから後ろのキーワードを除いた情報が検索されます。ある程度情報がわかっているときに利用します。
[ 例:●●□−●● ]
「フレーズ検索」は、探したいキーワードがはっきりしているとき、検索するキーワードを二重引用符「“ ”」で囲むと、検索した語順のまま完全に一致する検索結果だけが表示されます。人の名前や本・映画のタイトルなど、情報をピンポイントで探すときに便利です。
[ 例:“●●” ]
「あいまい検索」は、商品名の一部しか思い出せないなど、うろ覚えな情報を探すときに便利な検索方法です。曖昧な言葉の部分に「*(アスタリスク)」を入力して検索すると、その部分を補った状態で検索結果が表示されます。アスタリスクの場所(不明な箇所)は、どこにでも使えます。
[ 例:*●●または●●* ]
「とは検索」は、探している情報の内容を具体的に知りたいときに使います。キーワードのあとに「とは」と入力するだけです。この方法で検索すると、Googleでは概要が一番上に表示されますので、サクッと内容を知りたいときには便利な方法です。
[ 例:●●とは ]
これら、基本の検索方法以外にも、知っておくと便利な方法がありますので、表にまとめてみました。必要に応じて試してみてはいかがでしょうか。
知っておくと便利な検索の方法
モノの値段 | キーワードを入力して検索窓の下の「ショッピング」で 検索すると商品の価格と販売サイトが表示されます。 |
天気予報 | 天気を知りたい場所があるときは、「天気」のあとに スペースを空けて調べたい地名を入力します。 |
移動方法 | 出発地と到着地の間に「から」と入力して検索すると、 移動方法や所要時間が表示されます。 |
食品のカロリー | 「食品名」と「カロリー」をスペースで区切って入力すると、 その食品のカロリーが表示されます。 |
宅配便の追跡 | 送った荷物の配送状況を知りたいときは、伝票などに 記載の番号をそのまま入力すると追跡できます。 |
インターネット検索の注意点は?
インターネット検索では、たくさんの情報が得られる反面、その情報が本当に正しいものなのかといった点にも注意を払う必要があります。
最近では、SNSからの情報も多くなり、ネット上に広まるフェイク(ニセ)情報も問題になっています。必要以上に強調されていたり、不安を煽る、急がせるなどの情報が見つかったら、特に注意して情報源を確かめるようにしましょう。
情報の内容はもちろんのこと、発信元の信用がおけるかどうかについても確認する必要があります。うっかり信じてしまうと、犯罪に巻き込まれるといったこともあり得るのです。
インターネット検索の基本と注意点を押さえた上で情報収集に役立てましょう。