ポイントの有効活用で大切なのは「使うサービスを絞ること」
買い物などの際にもらえるポイントや飛行機のマイルを「まったく持っていない」という人はいないのではないでしょうか。
次回以降の割引にも使えるお得なサービスですが、ずっと使わないでいると有効期限切れで失効することもあります。
株式会社プレミア・クロスバリューが全国の大学生から70代の1236人を対象に実施した「クレジットカードポイントとマイルの利用状況に関する実態調査」によると、クレジットカードのポイントの失効経験がある方は約3人に1人(35・9%)、マイルの失効経験がある方は約2人に1人(46・9%)となっています。
また、失効したポイント・マイルの平均金額は、クレジットカードで2742・4円相当、マイルで5081・2円相当です。
失効経験者を日本の人口に換算すると、合計でおよそ1389億円ものポイントが失効している計算で、それだけ得するチャンスを逃しているのはもったいないですよね。
ポイントやマイルの有効活用にあたって大切なのは「使うサービスを絞ること」です。
たとえばクレジットカードの場合、店舗によって得をするクレジットカードが異なることがあります。だからといって何枚ものカードを使い分けていると、貯まるポイントが分散してしまいます。
この「複数のポイントがちょっとずつ貯まっている」状態から失効が生まれます。自分がよく使う店舗やシーンを想定し、その中でなるべく得をする、還元率の高いクレジットカードを1〜2枚に絞って使うようにしましょう。そうすれば、ポイントをまとめて貯められますし、使いやすくもなります。
もらったポイントをすぐに使うのもひとつの手です。ポイントは持っていても利息がつくわけではありません。
ポイントを買い物のたびに使ってもまとめて使っても、受けられる割引の金額は同じです。毎回少しずつでも使っていったほうが、失効のリスクを減らせます。
また、「ポイント投資」ができるポイントならば、投資に回すことで失効を防げるだけでなく、投資先の株や投資信託などの値動きによって、ポイントが増える可能性もあります。
ポイントを失効させた経験のある方は、有効活用できるしくみを整えることから始めてみましょう。