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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2023年10月号掲載

もらい忘れている年金ありませんか?

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申請しないといつまでももらえない!

年金は「申請主義」なので、受給手続きをしないともらえません。年金のなかには、もらうのを忘れやすいものもあるので要注意。次の年金がもらえるのであれば、忘れずに申請をしましょう。

●加給年金

加給年金は、厚生年金に原則として20年以上加入している人が65歳になったとき、生計を維持する年下の配偶者がいる場合に、配偶者が65歳になるまでの間、厚生年金に上乗せしてもらえるお金です。

加給年金の金額は、年39万7500円(2023年度)です。たとえば、夫65歳・妻60歳の5歳差夫婦が条件を満たせば、5年間で約200万円もらえます。しかし、加給年金はねんきん定期便にも記載がなく、忘れやすいのです。お近くの年金事務所か街角の年金相談センターで申請しましょう。

●振替加算

振替加算は、加給年金の対象となっていた配偶者が65歳になったとき、自分の老齢基礎年金に加算されるお金です。

振替加算の金額は年額1万5323円〜22万8100円(2023年度)。生年月日によりもらえる金額が異なります。なお、1966年4月2日以降に生まれた方は受給できません。加給年金の手続きをしていれば振替加算の申請は不要ですが、手続きが必要なケースもあります。

●特別支給の老齢厚生年金

1961年4月1日以前生まれの男性、1966年4月1日以前生まれの女性は、65歳になる前に特別支給の老齢厚生年金がもらえます(旧共済年金の加入者は男性と同一条件)。特別支給の老齢厚生年金は繰り下げても金額が増えないので、対象の方は速やかに請求を。対象者には事前に「年金請求書」が届くので、提出します。

●厚生年金基金

厚生年金基金は、企業が厚生年金の給付を代行したうえで、独自の上乗せができる制度です。厚生年金基金はすでにほとんどが解散していますが、年金の支払いは企業年金連合会が代行しています。厚生年金基金に1ヵ月以上加入していたことがあれば、請求することで年金が受け取れます。

●未支給年金

未支給年金は、亡くなった方がもらえるはずだった、まだ受け取っていない年金です。年金は後払いなので、未支給年金は必ず発生します。請求することで遺族がもらえますので、速やかに受給しましょう。

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