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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2021年9月号掲載

夢を支える生命保険

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このコーナーでは、「わたしたちのくらしと生命保険」をテーマにした公益財団法人生命保険文化センター主催による第58回中学生作文コンクールの入賞作品をご紹介します。

都道府県別賞一等

岩手県 岩手県立一関第一高等学校附属中学校
一学年 三浦 夕乃(みうら ゆうの)

「保険って何のためにあるのだろう。」

まだ幼かった私は、目の前で営業職員の小山さんが、父に生命保険の説明を一生懸命されているのを見ながら考えていた。

保険を契約してから、父は大好きなスキーに行かなくなった。

「どうして最近スキーに行かなくなったの。」

ある日、父に尋ねてみた。すると父はにっこりほほ笑みながら話してくれた。

「何年か前に保険に入っただろう。それは夕乃が将来夢を叶えるために安心して勉強するのに必要なお金なのだよ。毎月そのお金を保険料という形で納めている。そのお金を捻出するために、今は何かを我慢しなければね。」

その時初めて、父が保険をかけていたのは、私のためだったことを知った。大好きなスキーを止めてまで。それと同時に父に保険を勧めてくれた小山さんの姿も思い出した。

なぜあんなに熱心に説明して下さったのか、どうしても知りたくなり、小山さんにお話を伺う機会を頂いた。

「人は、生まれてから死ぬまで必ずお金がかかります。退職した後の老後や死後のお葬式代ですらお金が必要です。家族や自分に万が一のことがあった時のお金の準備をすることが保険の役割だと思います。」

小山さんはきっぱりと言った。小山さん自身、経済的に困っている時にある保険を提案された。自分の願いにぴったりの保険内容を見て、『これで自分に何かがあった時も家族は大丈夫。』という大きな安心感に包まれた。それに感動したのをきっかけに、営業職員の仕事に就くことを決心されたそうだ。

私が最も心に残ったのは、小山さんの仕事に対する姿勢だ。小山さんは、お客さんに万が一のことがあった時、本人だけでなくその家族も経済的に困らないように、一人一人のニーズに合うプランの提案を心掛けているそうだ。寝る時間を削ってまでプランを考え、お客さんに全力で向き合っていることが分かった。そして、そのお客さんの一人が私の父なのだ。お話を伺うまでは〝生命保険〟という商品を売って、自分の会社の利益を得ることだけが、営業職員の仕事だと思っていた。

「もちろん、自分がお金を頂くことも大切ですよ。私もお金が必要ですから。」

小山さんが笑った。そして、まっすぐに私を見つめてこう言った。

「でも、それだけではなく、自分のお客様が安心して人生を送ることができるための力になりたいのです。だから、自分がお金を頂くことと、お客様の人生はどちらも大切です。比べられないのです。そして、『保険なら小山さん』と、言われるくらい信頼される仕事をしたいと思っています。だからこれからの自分に期待しています。」

父と小山さん、二人の考え方には共通点があると思う。それは、どちらも〝万が一のことがあった時に、自分の大切な人が困らないようにしたい。〟そして〝自分の大切な人を幸せにしたい。〟という強い思いだ。

私は、将来小学校の先生になりたいと思っている。その夢に近づくため、ピアノの練習をしたり、勉強をしたりしている。でも、それはすべて自分のためであり、当たり前のことだ。今までは、自分が努力していることしか考えず、自分だけが頑張っている気がしていた。しかし、保険について考え、小山さんのお話を伺って、そうではないことに気付いた。私の夢を応援しようと保険をかけてくれている父や、その思いをサポートして下さっている小山さんなど、私の人生は多くの人に支えられて成り立っている。そのことに感謝し、夢を叶えたい。そしていつか、「教わるなら夕乃先生」と言われるプロになりたい。

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