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Web magazine“Present” 広報誌「Present」Web版

2022年11月号掲載

『愛のカタチ』

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このコーナーでは、「わたしたちのくらしと生命保険」をテーマにした公益財団法人生命保険文化センター主催による第59回中学生作文コンクールの入賞作品をご紹介します。

都道府県別賞一等

岩手県 岩手大学教育学部附属中学校
三学年 藤倉 万結(ふじくら まゆ)

「ねぇ、万結。『保険はお人柄』なのよ。」
母が、小さい頃から自分に言い聞かせてきたこと。

「『運転はお人柄』って言うでしょう?保険もそうなのよ。」
今も保険会社に勤めている母は、そこで経験したことを、よく私に話してくれた。

「このお客さんはとっても良い人でね。この設計書の内容、ご家族のことを本当に大事にしていることが伝わるわ。」
保険は、その人のことが一瞬で分かるらしい。人は、お金が関わる時に、その人の本性が現れる。そんな場面を沢山見てきた母の話は、私にとって、とても興味深かったのを覚えている。

今年の春、父が病気になった。病名は脳梗塞。
夜中の二時過ぎに、兄が、私と母と姉が寝ている部屋に焦ったように入ってきて、
「警察から、電話だよ‼」
と、びっくりするようなことを言ってきた。

父は警察官で、単身赴任で県北の交番に勤めていた。
その交番で宿直する日に、二階から降りてくるところで呂律が回らなくなり、近くの机に必死につかまって、なんとか立っていたらしい。

その日は、本当は父の宿直する日ではなく、同じ職場の人の宿直の日と交換したんだと聞いた。
その場にいた若い警察官の人が、すぐに救急車を呼んでくれ、父は一命を取り留めた。
その日の宿直を交換せずにいたら、父は警察の官舎で一人で死んでいたかと思うと、今でもぞっとする。

何週間か経ったテニスの中総体の日、試合が終わり、帰りの車の中で、やっと父と電話で話すことができた。
「中総体、終わったんだってな。」
「うん。終わったよ。」

たったそれだけの会話で、父がうまく話せないことを知った。
家族だからこそ、何を言っているのか分かるが、おそらく他の人だと、全く分からない人もいるだろう。動揺を隠すので精一杯だった。
以前とはすっかり変わってしまった父を目の当たりにし、胸がぐっと締めつけられる思いだった。

父との電話が終わった後、母が、
「大丈夫だからね。」
と言ってくれた。

「お父さん、あんな食生活だし、絶対いつか倒れると思っていたから、こんな時のために、ちゃんと保険を用意していたのよ。」
保険会社に勤めている母は、自らの手で父の保険の設計をしていた。

「お父さんが倒れても、我が家が路頭に迷うことはないし、万結が学費の心配をすることもないんだからね。」
それを聞いて、なんだか胸が熱くなった。

もし母が、保険のことも良く知らず、父の仕事だけが収入源だったら、『これからどうしよう……』と、我が家は路頭に迷っていただろう。
きっと、私たちの人生にだって、もっと影響を与えていたはずだ。
改めて、保険の凄さと、母の偉大さを感じた。

「保険はお人柄」
母は、私たち家族のことを第一に考え、保険では万全の準備をしている。
私が足を折った時も、父が脳梗塞にかかった時も、母が用意してくれていた保険のおかげで、治療面でも、金銭面でも、沢山助けられた。
母の保険でのお人柄は、きっととても温かい人なのだと思う。

母が、「保険はお人柄」だと言うのなら、私は、「保険は愛のカタチ」だと言おう。
母の〝愛のカタチ〟で、私はこれからも、何度も救われるだろう。
もし私が、将来結婚して、子供が生まれて、家族ができたら、母のように、私の〝愛のカタチ〟で、大切な人を守れるような保険を用意したい。

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